株式投資のやりかたは目的と方法論によってたくさんあります。
株主優待を主軸に据えるものがありますが、今回はそのお話について
改悪続きの日本株式
最近改悪続き。
まず株主総会土産の廃止の連続。
持ってみた株がことごとく廃止廃止廃止。
この賛否についてはいずれの意見も一理あると思っています、僕はどちらかというと否の立場ですが、ここではその議論はしないことにします。
そして優待の改悪。
あえて個別の実名は挙げませんが、
3年以上保持したら~とか
100株以上という条件が500株以上になったり
年2回が1回になったり
それでいて全体の額も下がったり。
優待改悪が発表されれば株価はガタ落ちです。ひどいとナイアガラフォール・・・
果ては減配 orz
アメリカと違って簡単に減配する国ですから優待改悪や廃止なんてもっと造作もないことに違いない。
中には改善したものもあります。
有名なのはすかいらーくでしょうか。
株価約1700円台で1000株もつと年2回計69000円分のお食事券がもらえるようになって大幅アップしました。とはいえ改善するものはやはり少数派でしょう。
こういうのを見ると昨今のクレカの改悪続きを思い出します。
ダイナース・アメックス・ラグジュアリーカードetc
最初は気前のいいサービスを打ち上げてもだんだんやっていけなくなって、年会費は上げつつも見るも無残な改悪を打ち出してきます。
SPG AMEXのゴールド会員もかなりヒラ会員と誤差レベルくらいしか特典がないような様相になってきました。
マイラー界においてもデルタアメックスゴールドメダリオンの改悪、ANA SFCの改悪など。マイルの使い勝手もどんどん悪化するばかり。
優待を使い切るのは意外と大変
カタログギフトで食材をもらったり
旅行券もらったり
すかいらーくのような食事券をもらったり
あるいは桐谷さんのように日用品をそろえたり、と
優待を活用するとかなり色々なことができるわけです。
投資額がでかいほど当然リターンも多いわけですが。
もらった分本当にフル活用できるでしょうか。仮にできても意外と大変だし疲れたりしないでしょうか。
例えばクオカード。ほぼ現金みたいなものですが配当と違って非課税なので確かにお得です。しかし使える場所がこれまた豊富に見えて意外と限られていたりする。日常的な場面で出番があるのは実質ほとんどコンビニくらいでしょうか。
で、端数問題に当たります。JCBプレモではネットでアマゾンギフト券を買うという方法で処分できますが、クオカードはそれができない。コンビニでギフトカードも買えない。一般商品なら店員に言えばクオカード残額を引いたうえで現金併用とかできるのですが、わかってない店員が意外といるもので自分はローソンでこれで見事にトラぶりました。
支払い手段はとにかく現金が日本では断トツで、次がクレカないし電子マネー。
それら以外の、JCBプレモやギフト券とかプリペイドとか違う見慣れないものが出たとたんに戸惑う店員が続出します。自分にはこれがかなりストレスです。
食材も家族4人くらい以上いればいいのかもしれませんが、消費しきるのが案外大変です。我が家も余っています。
お店の割引券をもらうとなんか理由やタイミング見つけてそのお店に行かなきゃいけないような気分になるし、無理して割引券を使えるメニューを頼まないといけない。
金券ショップに売れるものはありますが売ったら価値は多少下がりますし、必ず売れる券ばかりでもない。たくさん確保すればそれこそ桐谷さんのように「優待財布」を別に用意して外出時は常に携帯しないと結局使わずに期限切れすることにもなりかねない。
総会土産廃止した分配当を上乗せしろよという意見があるように、株主優待の分も配当に上乗せしろよという意見はかなり尤もに思います。
100株単位でいえば株主優待でよくあるパターンは数十万投資して優待利益数千円レベルという感じでしょう。たかだかその程度の優待のために何十万ものお金を不安定・ジリ貧の日本株式のリスクにさらす価値があるでしょうか。配当と違って再投資はできません。
優待もらいまくっても、豊かになる以上に変な疲れやストレスも招いたような気がしました。
株主優待投資との付き合い方
優待投資を否定するつもりはありません。
僕も桐谷さんの銘柄選び方法などは今でも参考にしていますし、無配当のグロース株に投資しまくるよりよほど現実的でよい方法だと思います。FAGAに投資しまくって焼け死んだ投資家たちの姿をみればなおそう思います。株主優待は日本独自の慣習のようですし、日本人に生まれた数少ないメリットとして活用するのはありだと思います。
桐谷さんの方法にも一度は目を通しておいた方がよいと思います。優待投資も極めるとここまでイケるという証明です。さすがですね。
大事なことは優待品目の必要性とリスクとライフスタイルとの兼ね合いを考えてから投資するということだと思います。優待ブロガーもたくさん見かけますが、彼らはそのブログを作ってアフィリエイトや広告収入を得るために優待をゲットしているような側面もあります。もちろん貰ったものは活用しているでしょうけど。
桐谷さんは三億円を900銘柄にいれて日常生活のほぼすべてを賄っているとのことで、まさに極めています。けど本当に優待投資を活かすならこのレベルまでとは行かずとも一億円くらいは投資したい気がします。中途半端な額で銘柄が少ないと分散という鑑定からもリスクの方が大きそうです。日本は基本的に完全な沈没オワコン国家で長期的にはジリ貧右肩下がり、優待は年単位の投資ですから優待特典以上に資産を溶かしかねないです。企業価値が基本的に年々増加するアメリカとはそこが決定的に違います。
株主優待と付き合うにもそれなりにコツと慣れが必要そうです。長期投資不向きな国家となれば優待投資も含め日本株の扱い方には違う戦略がいるかもしれません。
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